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吹通川のマングローブや干潟を歩いていると、
泥の上をぴょんぴょん跳ねる小さな魚を見かけることがあります。
それが
👉 ミナミトビハゼ
です。

初めて見た方からは、
「魚なのに陸にいる!」
「なんで水に戻らないの?」
と驚きの声が上がります。
今回は、そんな不思議な魚の秘密をご紹介します。
ミナミトビハゼは、
マングローブや干潟に暮らすハゼの仲間です。
体長は10cm前後。
石垣島では吹通川の干潟でもよく見られます。
特徴は、
なんといっても
👉 魚なのに陸の上で活動すること。
干潮になると巣穴から出てきて、
泥の上を歩いたり跳ねたりしながら暮らしています。
普通の魚なら、
水から出ると呼吸できなくなってしまいます。
しかしミナミトビハゼは、
特別な方法で呼吸しています。

ミナミトビハゼは、
エラの周りに水をためておくことができます。
人間で例えるなら、
小さな携帯用の酸素ボンベを持ち歩いているようなものです。
そのため、
しばらくの間は陸上でも呼吸できます。
さらにミナミトビハゼは、
皮膚からも酸素を取り込むことができます。
カエルが皮膚呼吸をするのと少し似ています。
ただし、
体が乾いてしまうと呼吸できなくなるため、
常に湿った場所で生活しています。
ミナミトビハゼにとって、
干潟は理想的な環境です。
そのため、
わざわざ水の中だけで生活する必要がないのです。

観察していると、
ミナミトビハゼはぴょんぴょん跳ね回ります。
実はこれ、
尾びれを使って地面を蹴っているからです。
歩くというより、
ジャンプしながら移動しているイメージです。
危険を感じたときは、
驚くほど素早く逃げていきます。
ミナミトビハゼをよく見ると、
胸びれが体を支えているのが分かります。
この胸びれを使って、
泥の上で体を持ち上げています。
まるで腕立て伏せをしているような姿です。
このおかげで、
魚なのに陸上を自由に移動できます。
これは意外と知られていません。
ミナミトビハゼの仲間には、
マングローブの根や低い枝に登るものもいます。
敵から逃げたり、
より良い場所へ移動したりするためです。
魚なのに木登りをする。
考えてみるとかなり不思議ですよね。

ミナミトビハゼは、
泥の表面にいる小さな生き物や有機物を食べています。
そのため、
干潟の環境を保つ役割も担っています。
見た目は小さな魚ですが、
干潟の生態系の一員として大切な存在です。
ミナミトビハゼは警戒心が強い魚です。
近づきすぎると、
すぐに巣穴へ隠れてしまいます。
観察するときは、
少し離れた場所でじっと待つのがおすすめです。
すると、
など、
さまざまな行動を見ることができます。

ミナミトビハゼが陸を歩けるのは、
という特別な能力を持っているからです。
魚なのに陸で暮らす姿は、
まるで魚と陸上動物の中間のようにも見えます。
吹通川の干潟では比較的よく見られるので、
マングローブを訪れた際はぜひ探してみてください。
ミナミトビハゼは、吹通川で出会える生き物のほんの一例です。
干潟には、
など、多くの生き物たちが暮らしています。
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「魚なのに陸を歩く理由」
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